教則本シリーズの月曜日です。
今週もまた「Palmer Hughes Accordion Course Book2」から選曲しました。
Over the waves(波濤を越えて)。原題は「Sobre las Olas」。
メキシコの作曲家フベンティーノ・ローサスの作品です。(発表した年は1884年、1885年、1888年と様々で正確なものが分かりませんでした。)

この曲、鍵盤では後半の音域が足りなかったのでオクターブ下で演奏しています。ボタン式では、音色スイッチをいつもとは変えてMLにしています。(ちょっと音割れしてしまっています。ごめんなさい!)

この曲の練習課題は、クレッシェンドとデクレッシェンド。
それと左の三拍子のリズムに消されないように、右の旋律をうまく歌えるかどうかも重要ですね。こちらの方が難しいかな。

蛇腹を操作する腕とボタンを押す指が一体化しすぎると、空気の出入りが三拍子のリズムに影響されて、右手の長い音に極端な揺れが生じてしまいます。

三拍子の曲は全部同じような雰囲気になる
ブン チャッ チャッしか聞こえない

そういう方は、左腕の使い方に注意です。

腕は蛇腹を開閉するために動かすこと
指はリズムを刻むために動かすこと。

ちょっと難しいですが、腕と指(手)が分業できると右の旋律を際立たせて演奏できるようになります。

クレッシェンド・デクレッシェンドは、だんだん強く・だんだん弱くと考えるよりも「空気量が増す・減る」や「開閉する蛇腹のスピードが変わる(速くなる・遅くなる)」と考えると腕や指に変な力みが起きにくいです。

さて、では関連動画をご紹介。オリジナルがピアノ作品なのかオーケストラ作品なのか分からなかったのですが、まずはオーケストラ版を。演奏はベルリン交響楽団です。

もうひとつは、アコーディオン演奏のこちら。

アメリカでアコーディオンといえば、この番組「Lawrence Welk Show」は外せないですね。
Palmer-Hugheの教則本book1が出版されたのは1952年。
Laurence Welk Showの初回放送は1951年だそうです。
アコーディオン大人気!の時代だったんだろうなぁ。

最後に宣伝になりますが、オンラインレッスンのお申し込み受付を開始しました。単発受講が可能ですので、これだけ聞きたい!という方も是非ご利用くださいね。