ARABIAN ENCHANTMENT〜アコーディオン教則本シリーズ〜

対面レッスンができなくなった4月から、毎週月曜日に配信してきた教則本シリーズ。レッスンができない生徒に見て欲しいと思い、始めた取り組みでしたが、6月から対面レッスンを再開することもあり毎週の配信は一旦これでお終いにして、今後は不定期配信としたいと思います。
ちょうどずっと取り上げていたPalmer-Hughes Accordion Course Book2から取り上げる曲も、これが最後の1曲です。

リムスキーコルサコフの交響組曲「シェヘラザーデ」第3楽章の大変美しいメロディーですが、正直これをアコーディオン1台で弾くのは難しいです。しかも小さい楽器だと空気が足りず、さらに難易度が高くなります。

理由を説明します。
アコーディオンは左右で音が出せますが、その音のもとになる空気の入り口はひとつです。ですので、この曲のように左に長い音(しかも和音)があると、そちらに空気が持っていかれてしまい、右手の音が全然聴こえない(鳴らない)ということが起きます。
しかも長い音ほど大きく聞こえるので尚更です。(この曲の場合は、左の音)
というわけで、かなりうまく蛇腹を扱わないと、まともに音が鳴らないんですね。そして音数が多い分、蛇腹の動きも速いのでその速さに対応するのも難しい。初級レベルの課題曲としては、ちょっと無理があるのでは・・・と思います。

裏を返せば蛇腹の練習には、とても良いです。一定の空気量を入れ続けないと右手の音が鳴らないですし、開閉のタイミングなど計算しておかないと空気が足りない!なんて事態もすぐ起きますからね。
楽譜にはModerately slowと書かれていますが、楽器によっては何をどうしても空気が足りないということになりますので、少し速めに演奏した方がいいと思います。

やっぱり、この曲はオーケストラでの演奏がいいですね!(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 指揮:クルト・マズア)
第3楽章だけの動画をご紹介しますが、ぜひ第一楽章から聴いてみてくださいね。

毎週聴いてくださった皆さま。
4月中旬からお付き合いいただき、ありがとうございました!
教則本の1曲1曲を見直す機会(何を課題にしているか、難しい点はどこかなど)になり、私にとっても収穫の大きい取り組みとなりました。
6月からこのシリーズは不定期配信ですが、自粛期間中に生徒にだけ提供していた動画教材があって、そちらを解説付きで発表していきたいと思っていますので、引き続きアコーディオン記事にお付き合いくださいませ。

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