とにかく左腕を動かそう!身体編「左腕のベストポジション」

とにかく左腕を動かそう!身体編

はじめに

アコーディオンレッスン第7回目です。
「左腕をいかに大きく自然に動かすか」をテーマにして、前回はそのための準備編「座り方と楽器の位置」をお伝えしました。

今回は身体編です。
左腕を動かすための話ですので、身体についての話は避けて通れませんね。
YouTubeにアップした動画↓も、アコーディオンが登場しないレッスン動画になっています。

左腕ってどこから?

まずは、腕がどこからなのか知っていただくところから始めたいと思います。
「ボディマッピング」というのですが、私たちの脳の中には「からだの地図」があり、各部位の大きさやどこで曲がるかなどを認識して、それに基づいて動いています。
そのマッピングがもし間違っていると、曲がらないところで曲げようとしてしまったり、動く部位なのに固めてしまったりしてパフォーマンス低下に繋がります。
分かりやすい例えを出すと、立って床に手をつく前屈があります。
腰を曲げて手を床につけようとする方、いらっしゃいませんか?
腰から背中(背骨)を一生懸命曲げても、それほど身体は曲がりません。
曲げなきゃいけないのは、実は股関節です。股関節が曲がる場所。
このように、ちょっとした勘違いというのは身体の至る所に存在します。

腕の話に戻りましょう。
腕はどこから動くでしょうか? 肘? 肩?

正解は「鎖骨から」でした!
鎖骨を触りながら腕を動かしてみると、わずかに連動しているのが分かると思います。(身体の前面は鎖骨、後面は肩甲骨です。)

鎖骨

蛇腹の開閉運動をする時に、鎖骨部分を固めて「肩から先だけ」または肩も固めて「肘から先だけ」動いている人は多くいます。
動かすべき腕はもう少し長く、「鎖骨から動いている」とぜひ頭に入れておいてくださいね。

左腕のベストポジション

蛇腹の開閉運動をするための、ベストポジションがあります。
いつもの場所がベストとは限りませんので、ぜひ見つけてみてください。
見つけ方は、前述した鎖骨から始まる腕の位置を上下・前後に少し移動させて開閉運動をしてみると分かります。

まずは上下から。
肘・肩を上下に移動させて、その位置で左腕を動かしてみてください。
最初は大袈裟に場所を変えてみると分かりやすいです。思いっきり肩を上げたり下げたりして動いてみてくださいね。
動きやすくなったり、動きにくくなったりすると思います。

上下

次に前後。
前後というのは、肩をいわゆる内向き(前)にしたり、反ったり(後ろ)するという意味です。

前後

これも最初は大袈裟にやってみてくださいね。
どんな風にやりやすく/やりにくくなったか観察しましょう。

実際には、そこまで大きく移動させる必要はありません。
自分にしか分からないぐらい、ほんの少しだけ上下・前後に移動させて左腕を動かしてみましょう。
ほんの少しでも随分動かしやすさが変わることが実感できると思います。
そうやって、左腕が一番ラクに大きく動くポジションを見つけてください。

筋肉が足りないわけではない

ここからは余談です。
蛇腹がうまく開けられない方から、「筋肉が足りないからでしょうか…」「筋トレをした方がいいですか?」などご質問を受けることがあります。

答えは、NO

もちろん筋肉を使って私たちは腕を動かしていますが、アコーディオンの蛇腹を開け閉めするぐらいの筋肉はすでに備わっています。
うまくできないのは筋肉量が足りないわけではなく、既に《ある》ものをうまく使えていないからです。
筋肉量が問題なら、子どもたちはとてもじゃないですが演奏できないことになりますよね。

痛みは身体からの警告

「筋肉が足りない」と思われている方の中には、演奏していて腕や肩が痛くなる方も多いのではないでしょうか?
この身体の痛み。
筋肉痛であることがほとんどですが、「よしよし、鍛えられてる!」なんてくれぐれも思わないようにしてくださいね。
痛みは身体からの警告なので、「なんか間違ったことしちゃってるな」と思って、痛みが出ないように身体と向き合いましょう。

さいごに

前回では楽器の位置と座り方、今回は身体について取り上げました。腕を大きく動かしながら演奏する準備は、これでほぼ出来たことになります。
身体の癖づけは、毎日練習する方で最低2週間は必要です。2週間ほど取り組めば、頭でそれほど考えなくても身体が自然にやってくれるようになりますので、ここは根気よく取り組んでみてくださいね。

ご質問ご感想は、YouTubeコメント欄、各SNSでも受け付けていますのでお気軽にお寄せください。アコーディオン演奏法について扱って欲しいテーマも募集しています。

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