コロナ禍で私が公開してきたレッスン動画の中から、初心者の方が取り組んだ方が良い事柄を、取り組んで欲しい順番で紹介していきたいと思います。

それぞれに記事も記載しています。YouTube動画の概要欄にリンクを貼っていますし、またBlog「じゃばらの道」にもカテゴリー「動画レッスン」を作ってまとめておりますので、文字情報でも知りたいという方はそちらも参考にしてください。

前回は蛇腹と左ボタンについてでした。
今回は姿勢についての動画をご紹介します。
「姿勢」は本当に重要です。「姿勢なんてなんでもいいよ」と言う上手な演奏家は、大体めちゃくちゃ姿勢がいいです。(そもそも姿勢を軽視するプロの奏者はあまりいませんが。)
ただ姿勢に正解はないので、各人がそれぞれ塩梅のいいところを見つけていく必要があります。
今回は、その「塩梅の良いところ」を見つけるためのヒントになればいいなと思って作った動画をご紹介します。

正解はありませんが、弾きやすさを生む形はあります。
この形を知っておくと、そこまで遠回りせずに自分の弾きやすいボジションを見つけ出せると思いますので、参考にしてくださいね。


まず、そもそも楽器がどこにあれば弾きやすいのか。
座り方はどうすればいいのか。
その辺りを考えてみましょう。

「準備編 座り方と楽器の位置

アコーディオン演奏において難しいのは左腕の使い方なのですが、その左腕をスムーズに動かすには、身体をどんな風に使えば良いのか考えてみました。

「身体編 左腕のベストポジション」

「弾きづらいと感じる時に身体はどんな風に動いてしまっているのか」を知ることも大事です。自分が「こう動いている」と思っている動きと実際の動きが、微妙にずれているなんてことはしょっちゅうあるので確認が大事ですね。

「実践編 弾きづらさを生む動き」

上記3本の動画は、私のアコーディオン奏法研究の核を成す大事な内容なので、めちゃくちゃ気合を入れて作ったのですが、具体的なアコーディオン演奏と少し離れた内容に見えるので、重要さがあまり伝わっていない気がします…残念。

かたや最後にご紹介するこちらは、一番観ていただいている動画です。
みんな困ってるんだな、左手。
でもここでも言ってるんですよね。左腕の形が大事ですよって。
それはすなわち「身体」が大事ということです。

「スムーズに弾くための左腕の形と親指のコト」

なぜこの動画を最初ではなく最後にご紹介したかというと、動画中で話している左腕の形が実際にできるようになるには、前述の「座り方、楽器の位置、左腕の使い方」などなど身体全体が深く関わってくるからです。
身体は全て繋がっているので、身体の一部だけいじって修正するということはできません。そこが難しいところではありますが、楽しいところでもあります。

アコーディオンを横に置いて、ピラティス・ヨガ・フェルデンクライス・アレキサンダーテクニック・合気道 etc. に取り組んでみるのも、楽器演奏に直結するヒントが多く得られるのでおすすめです。

私たちは思っている以上に、自分の身体のことがわかっていなかったり勘違いしていたり、使えていなかったりします。
私自身は演奏姿勢の研究に取り組んで、こんなことができる能力があるんだ!という発見をし、まだ伸びしろがあるということに気づいたら、すごく目の前が明るくなりました。いい年になってもまだ成長できると思えることは、日々を豊かにしてくれます。大人になって楽器を始めたみなさんには、そんな喜びもぜひ味わってみてほしいなと思っています。