白冬

しんと静まり返った冬の森。
降る雪の音さえ無く、樹々も、大地も、風さえも息をひそめています。
・ ・・やがて、わずかな気流が、氷の粒を動かし始めます。
今もまた、だれに聴かれる事も無い、冬の森の音楽が、どこかで紡がれていることでしょう。

以前、duo tremaniのお二人の友人である彫刻家の方から、「北欧の森で、石を彫る」というお話を聞き、物語が生まれました。空気をエネルギーへと変えるアコーディオンが、物語を音楽へと導き、この曲が誕生することとなりました。                             
池田真沙子

これは、1月28日に久保惣美術館で行なうコンサートのプログラム・ノートに、作曲家の池田真沙子さんが書いてくださった文章です。

池田さんには、Duo Tremani(松原智美とピアニスト坂尾明子のデュオ)のために、2年前「カラコ◇」というデュオ曲を書いていただきました。
そして、丁度一年前の私の大学卒業試験のために、今度はアコーディオンソロ作品を書いていただいたのです。

1月28日に日本初演となる、彼女のこの作品「白冬」。
一年経って、今再び作品に取り組んでいますが、一年前とはまた違う、冬の極寒の白く美しい風景が見えるようです。

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