力の方向(4/13追記)

今回の記事は、楽器と身体の平行ライン続:楽器と身体の平行ラインを基本とした上で書いています。ぜひ過去記事をご一読ください。

今の私のマイブームは、「力の向き」です。
今回は、蛇腹に加える力の向きについて書いていきたいと思います。

まずは、こちらの図を。
これはアコーディオンを真上から見た状態です。

力の向き

・赤い矢印は奏者が加える力、青い矢印はそれに対して作用する力です。(開→右ベルト、閉→左ベルト)
・赤い点線は、左右の肩ベルトの延長ライン。
・赤い矢印の太さが違うのは、楽器との接触面の違いです。開ける時は手首の表側、閉じる時は前腕の内側です。
※力を加える身体の部位が、開閉で変わるので注意ですね。

重要なのが、この赤い矢印の向きです。(奏者が与える力の向き)

開ける・・・右ベルトの延長ラインと平行方向に。
閉じる・・・左ベルトの延長ラインに向かって。(肩と前腕[力点]と延長ラインを線で結ぶと三角形ができるように。)

この方向が蛇腹に一番力が伝わるかなと思っています。
そして楽器が安定します。
多くの方が、開ける時は真横〜斜め後ろ方向に、閉じる時は身体に向かうような向きに力を加えているのではないでしょうか?
でも、その向きが楽器をぐらつかせるんです。(楽器と身体の平行ラインが崩れる。)


[4/10加筆]
楽器と身体を平行にして持って蛇腹を開閉すると、身体のあるポイントで楽器が留まります。そこを見つけてください。
だいたい右胸あたりになると思うのですが、この力の向きは「そのポイントが身体から離れないようにする」向きです。


また注意していただきたいのは、この力の向きは〈ある瞬間〉の向きです。
ちょっとややこしいのですが、「開けようとするその瞬間」、「蛇腹がどんどん閉まってきて、完全に閉じるまでの間(特に閉まる直前)」という短い時間での力の向きです。

ずっとこの方向だと思わないこと!
左腕の動線が不自然になりますので、蛇腹を開ける最初だけ力の向きに気をつけたら、あとは腕が自然に弧を描くように動かしてください。
(この"自然に"が難しいのは、よく承知していますが・・・。)
閉じる時は、蛇腹が閉じていくほど、力は外側へという意識。閉じながら、指は楽器上部へ・・・なんて動きの時には、とても役立ちますよ。


[4/13追記]
やはり上記の絵だけでは分かりづらいと、ご指摘を受けたので動画を撮りました。
腕の自然な弧を描く動きとは、例えば誰かを部屋に招き入れる時の、「どうぞ」と腕を広げるような動きです。

今年の「じゃばら研究会」の講座は、このテーマでいこうかなと思っています。できれば、全国のアコーディオン愛好家の方にお届けしたいので、各地の教室・サークルの方で是非と思われる方はお声がけ・ご相談ください。自主企画では大阪・東京で行いたいと思っています。

コメント

  • 自分の場合ですが

    ‪ここまで細かく考えた事は無いのですが、蛇腹の開閉の動きと全身の使い方を無理なく繋げる為に《片足立ち》で弾くのを実践してます。
    膝を突っ張らず柔らかくして片足立ちで弾くと、蛇腹の開閉で重心が変化する楽器をコントロールする為に、足の裏から頭のテッペンまで、全身を上手く自然に使わないと弾けないからです。
    左右それぞれ片足立ちで弾いて、その後両足立ちで弾くと、凄く楽に弾けるようになります。
    自分の場合は、これが出来る様になってから、座奏が随分と楽になりました。

    戯言でお邪魔致しました〜


  • Re: 自分の場合ですが

    >>佐藤芳明さま
    戯言なんて、とんでもない!
    「片足立ち」は昨年の講座でもご紹介されていましたね。
    私も最近やってます!と言ってもバランスボードで、ですが。
    身体をあえて不安定にすると、自分では気づいていない全身のバランスコントロール力が発揮されるので、自分のすでに発揮している能力に、ようやく頭が追いついて「なるほど〜」とか思ったり。
    私もようやく、座った状態でバランスを取り続けるのがどういうことか分かってきました。
    それと、ちゃんと立てないと、ちゃんと座れないんだなぁということも。

    「身体の重心」と「楽器の重心」と別々に考えていたのですが、数日前から「全体の重心」をとらえようと試みています。まだ漠然としていますが。
    それにしても、身体には伸びしろが沢山あって本当に楽しいですね!


  • Re: Re: 自分の場合ですが

    >>2
    自分の場合は、蛇腹の動く方向とか、腕の角度とか、色んな部分のカタチを気にしだすと逆に動きがカタくなっちゃうので、あまり考えないで済む様な方法を探しちゃうんですよ…。
    しかし色々な視点があってオモシロイです。


  • Re: Re: Re: 自分の場合ですが

    >>3
    それはありますね。
    それだけで頭が一杯になってしまう感じで。
    そうならないように気をつけてはいます。
    私のこの記事の場合は、初心者の方を念頭に置いて書いているのですが、ひとつずつ取り組めるうちに習得してもらいたいなぁと思っている事柄です。曲を弾く前の基礎的な要素ですね。
    また、色んな課題を通して身体の重要性に気付いたり、面白がってもらえると良いのですが…



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