はじめに 

アコーディオンレッスン記事、第12回目です。
前回に引き続き「左手迷子問題」について、書いていきます。先日、5分という最短動画を先に公開しましたが、ここではもう少し深掘りして、左手が迷子になる最大の理由でもある「列からずれる」原因について探っていきたいと思います。

アコーディオンは左側が動きます。蛇腹の動きは真っ直ぐ水平ではないので、蛇腹が開けば開くほどボタンの角度が客観的に見ると斜めになります。
左が迷子になる方は、「並んでいるボタンの角度が(蛇腹が開くと)変化するので真上・真下の列がわからなくなる」とおっしゃる方が多いですね。

私の感覚では、蛇腹がどんな風に開いていても同じ動きをしています。「すごく開いているから、こっちの方角」という風には考えていません。
いつも同じ動きをして指を移動させています。

手首だけで動かない 

前回の動画で、指は複数本使って移動・列を探すのがポイントとお伝えしました。指1本だけでボタンを探すと迷子になりやすいのですが、加えて手首だけを動かして移動すると列がずれやすいです。
理由は、手首だけの運動では真上・真下に動けないからです。

手首はいろんな動きができるのですが、アコーディオン演奏で使う動きは基本的に以下の3つしかありません。

1.腕から真っ直ぐ

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2.親指側に傾ける

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3.小指側に傾ける

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それぞれの写真の指の位置に注目してください。

1の中指や薬指の位置よりも、2と3は右側にずれていませんか?

手首を曲げるだけでは、下の写真の黄ライン方向に平行移動できないというのが分かると思います。

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腕を使って手全体を移動させる

真上・下に移動するというのは、「直線上を移動する」とも言い換えられます。左ボタンは、まさに直線上に並んでいますよね。

直線上を移動したい場合は、腕を使いましょう。

難しく考えなくても日常的に使っている動きです。

カバンの持ち手を掴んで持ち上げる時や包丁を使う時なんかは、同じような動きですね。

「指・手首は変化させないで手全体を移動させるんだ」と思えば、結構うまくいくと思います。

写真で説明するとすごく微妙ですが…↓

(手首の状態が変わっていないのは伝わりますか?)

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さいごに

複雑な動きではないのですが、こういう動きは考えすぎちゃうと逆にできないかもしれませんね。でも、繰り返し練習すれば必ずできますので頑張ってみてください!

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