最近のレッスンで生徒さんに試してもらっている「バランス運動」をご紹介します。
立奏の場合は足で、座奏の場合はお尻(坐骨)で身体のバランスを取っています。演奏時に何か上手くいかない、例えば左ボタンが遠かったり、蛇腹の開閉が大変だと感じる時は、このバランスが崩れているというのが私の考えです。
さて、紹介する運動は座奏の場合のトレーニングです。
坐骨を使って前後に動くというものですが、坐骨のイメージがハッキリしていたほうが良いと思うので、まずはそちらから。
YouTubeで見つけた、謎の「ボーン君」動画です。
どれが坐骨か分かりましたか?
坐骨は座った時に、椅子の座面と当たる部分です。
お尻と太ももの間に、ごりごりと当たる骨が左右それぞれあります。
で、この坐骨のロッキングチェアのようなカーブ部分を使って前後に揺れるんです。
こんな感じ↓
【今日のレッスン】
— 松原智美 accordion (@tomomimatsubara) January 23, 2019
坐骨を使って前後に揺れるバランス運動
前ー蛇腹 開
後ー蛇腹 閉
坐骨のカーブ状を行ったり来たりするのがポイント。
前に行くときに首が伸びないように気をつける。#accordionlessons pic.twitter.com/6YlGvecvRX
動画ではすでに蛇腹操作をしていますが、まずは演奏しないで前後に揺れる運動をしてみてください。
特に前にいく際に、首が突き出たりしないようにご注意を。
お尻の運動なので、上半身はお尻の上に乗ってるだけと思ってください。
慣れてきたら、蛇腹の開閉を前後運動に合わせてやってみます。
大事なのは、次の点です。
前にいく時に開ける
閉じる時に後ろへ
反り腰の方は、すでに前にいっていることが多いので、後ろへを意識して。後ろに倒れている気がしても、意外と後ろにいっていないことが多いです。
反対に猫背の方は、前への意識を強めに持ってください。繰り返しになりますが、顔が突き出ないように。
このバランス「開ける→前へ・閉じる→後ろへ」は、いつも意識する必要はないのですが、取り組んでいる曲でどうしてもうまく演奏できない箇所があれば、取り入れてみるといいと思います。
例えば、蛇腹を大きく広げなければいけないところや小指を使うところ、ボタンを遠く感じる場所、大きな音を出したい場所etc…
前から後ろへ移動するタイミングと蛇腹の開閉タイミング
・・・蛇腹の動作と同時なのか、ずらした方が良いのか
移動するスピード
・・・さっと後ろへいくのか、ゆっくりいくのか
などはケース・バイ・ケースで、その時の状態によって違います。
いろいろ試してみてくださいね!