考えてみたら当たり前のことで、意識していなかったことって結構ありますよね。
そんな事のひとつで私の最近の発見は、アコーディオンと身体を繋いでいる2本の肩ベルトです。
この2本のベルト、楽器と身体を繋げるため・・・と思っていたんですが、ちゃんと左右の使い分けをしてるんですね。(気づいてみたら、何てことないんですが)

右のベルトは、蛇腹を引く時に、左のベルトは、蛇腹を押す時に、それぞれ使っています。蛇腹を引くときは、左ベルトは無くても大丈夫なぐらいです。(押す時はその逆)

ということは、これを基準に適切なベルトの長さも決められそう。
身体は動かさず真っ直ぐにして、腕だけで蛇腹を引く・押す動作をして、右と左のベルトがそれぞれちゃんと《張れ》ば◎。
身体を一緒に動かさないと蛇腹を操作しにくい場合は、ベルトが長すぎる(ゆるい)可能性大です。
反対に、使っていないはずのベルト(ex.引く時の左ベルト)も張ってしまう場合は、ベルトが短すぎるのかも。
押す時は「左のベルトを使う!」と意識すると、背中の筋肉もちゃんと使えて楽です。

初心者の方が来られた時に、私が大体ベルトの調整はするのですが、今までは何となく自分の今までの経験から、これぐらいかなぁ・・・という勘でしか調整できなかったんです。
もちろん生徒さんに身体の状態を聞きながら調整するのですが、初心者の方は楽器を担いだことがないので、心地良い状態も当然ご存じなく・・・。
でも、この右と左の使い分けで、今後はその方の身体に合った長さにできそうな気がします!

※ただし立奏や楽器が小さく膝に載らない楽器の場合は、上記のベルトの状態は当てはまらないかもしれません。