アコーディオンレッスンは2回目のYさん。肩ベルトを新調して長さを調整し、右手が弾きやすく、かつ肩に負担がかからないよう左腿に楽器の重さが載る設定をしました。
そして楽器を持ってもらった時に起こったのが「上半身の左旋回」です。

蛇腹を留めているので、演奏しようとはしていません。そして、ご本人は真っすぐのつもり。
本当に気づきにくい僅かな旋回です。Yさんの場合は、上半身が左向きになっていることによって、左脇が閉じにくく、また肘が肩より後ろにきてしまっています。

このポジションで蛇腹を開けていくのは、結構しんどいです。まだ楽器を始めて間もないこともあり、音が鳴らないと仰っていました。

身体が回っている

では、身体を真っ直ぐにしてもらった写真と比べてみましょう。
左が回っている写真、右はまっすぐにしてもらった写真です。

左旋回
まっすぐ

肘の位置、左肩と楽器との距離に違いがあるのがわかりますか?
1.肘は肩の下
2.楽器との距離が左右の肩で変わることはなく、楽器と身体は平行。

この2つが、身体が回っていないか確認するポイントになります。

身体が回っていると左のボタンを遠く感じたり、左腕や肩が痛くなったり、蛇腹を閉じるのが大変・・・などなど影響は大きいです。
私も、練習しているうちに回ってたなんてことがあります。
演奏中に回ってしまう場合、お腹・腰の筋肉やバランスの取り方が関係してくるので、真剣に取り組もうと思うとなかなか難しいのですが、まずは持っただけで回ってしまわないように気をつけるところから始めてみてください。

なお、立奏だと回らないけど座ると回るという場合もあるようです。座奏の方が演奏しにくいという方も要チェックですね。