Project

2017年より「愛好家のための新曲制作プロジェクト」を進めています。
このプロジェクトは、プロの作曲家に作曲・編曲を依頼し、趣味でアコーディオンを演奏している方々が楽しんで演奏できる「新しい作品」を制作することを目的としています。
制作した作品のピース楽譜販売も行っております。
作品名または作品番号を明記の上、こちらよりお申し込み下さい。
(口座振込・送料別)


花明かり

作品番号5
アコーディオンのための幻想曲「花明かり」

  • 作曲 深見麻悠子
  • 編成:アコーディオンソロ
  • ベースシステム:フリーベース
  • ページ数:7ページ
  • 難易度:中〜上級
  • 価格:1,200円

(作曲者より)
 数年前、作家で国文学者の林望先生より素敵な書籍を贈って頂いた。それは、林先生の情緒豊かな言葉で解説された川瀬巴水の版画集であった。
美しい作品の数々を見ていると自分がタイムスリップしてその世界に入り込み、日本中を旅をしているような不思議な気持ちになった。この感覚をいつか音楽で表現してみたら面白いだろうな、と考えていた。
そんな折、アコーディオン奏者の松原智美さんから、アマチュア演奏家の方にも親しんでもらえる、テクニック的に難しすぎず、イメージが掴みやすい現代曲の新作を、との依頼を頂いた。
題材を探すうち、巴水の「井之頭の春の夜」という静寂に包まれたような作品を、繊細で且つノスタルジックなアコーディオンの響きによって、その世界観を忠実に表現できるのではないかと思い、この作品のテーマに選んだ。

この曲は「静」と「動」の2つの部分に分けられる。「静」では、無音の音に耳を澄ますイメージで。ピンと張り詰めたような高音の持続によって静寂を表現した。「動」では、そこに生きるすべての生命の躍動を表現した。
この曲を演奏する上で一番大切にしてほしいことは、頻繁に出てくるゲネラルパウゼの表現である。ただ休むのではなく、休止の中にある音楽をより一層感じて、間合いやその空気感にこだわってもらいたい。その表現方法が難しいと感じられる方もおられるだろう。提案として、私と同じように、ご自分が巴水の作品の中に入り込んだような想像をしてみてはいかがだろうか。臘月に照らされた木々、微風に揺らぐ池、刻々と変化する色合いや湿気を帯びた夜の匂いなど、さまざま想像を膨らましてみると、自然とその空気感が表現できるはずである。ぜひとも挑戦してみて頂きたい。
最後に、この作品の題名である、アコーディオンのための幻想曲『花明かり』(The reflection, cherry blossoms at dusk)は林望先生に命名して頂いた。この場をお借りして深謝申し上げます。


見知らぬ領地にて

作品番号4
「見知らぬ領地にて」
1.見知らぬ庭園での散歩
2.見知らぬ海辺での休息
3.見知らぬ王城のファンファーレ

  • 作曲 篠田昌伸
  • 編成:アコーディオンソロ
  • ベースシステム:スタンダードベース
  • ページ数:10ページ
  • 難易度:中〜上級
  • 価格:1,500円

(作曲者より)
 アコーディオン奏者、松原智美氏の委嘱により、アマチュア奏者でも親しめるスタンダードベース用の「現代曲」という難題(?)に、挑戦させて頂いた曲です。
いわゆる「調性」によらないメロディーや和音の響きは、初めは「見知らぬ」感覚がありますが、慣れてくれば無限の可能性があるものです。それを助けてくれるのは「イメージ」の力。
各曲のタイトルから、楽譜上の「音符」のみではなく、様々な想像力を働かせ、それを自分の音にしてみてください。
曲想としては、1曲目「見知らぬ庭園での散歩」は気楽で自由な散策を、左手のシンコペーションのリズムにのせて。
2曲目「見知らぬ海辺での休息」は静かな時間の中で様々な事物が現れては消えて行くイメージ。3曲目「見知らぬ王城のファンファーレ」は金管楽器の輝かしい音色と行進の様子、を想像していただくとよいと思います。
では、奏者の皆さんが「見知らぬ」世界で自由に遊ばれんことを!


The Entertainer

作品番号3
「The Entertainer」

  • 作曲 スコット・ジョプリン/編曲 野田雅巳
  • 編成:アコーディオンソロ
  • ベースシステム:フリーベース
  • ページ数:5ページ
  • 難易度:上級
  • 価格:1,000円

(編曲者より)
 本来『エンターティナー』に代表されるラグタイムと呼ばれる音楽は、終始一貫して
行進曲風の角張ったリズムと和音の伴奏でできていて、テンポも一定している。
このアコーディオンのための編曲は、いたるところでテンポがゆれ、また遅くなったり早くなったり変化する。
強弱、音の厚みや表情の変化が極端にすばやく起こることもある。
原曲とは対極的な音楽だと言っていいだろう。
本家エンターティナーの印象に引きずられることなく、この新しいエンターティナーを演じていただきたい。


三村節 de Moderato

作品番号2
「三村節 de Moderato」
〜旋律楽器とアコーディオンのための〜

  • 沖縄民謡/編曲 東俊介
  • 編成:アコーディオン&旋律楽器(チェロ、サックス、ファゴット、アコーディオンなど)
  • ベースシステム:フリーベース
  • ページ数:6ページ(パート譜なし、スコアのみ)
  • 難易度:中級
  • 価格:1,000円

(編曲者より)
 三村節(別名:小禄豊見城(うるく てぅみぐしく))は沖縄の民謡で、沖縄の各地域の名産品と、それに携わっている人たちについて唄っている曲です。
もともとはチェロとアコーディオンの為に編曲されましたが、チェロではなく他の楽器(サックス、ファゴット等)でも演奏可能です。その際、各楽器にとって高すぎる音があれば、そのフレーズを1オクターブ低くするなど調節して下さい。


あめふりくまのこ

作品番号1
「あめふりくまのこ」〜アコーディオン・ソロのための〜

  • 作曲 湯山昭/編曲 内田祥子
  • 編成:アコーディオンソロ
  • ベースシステム:フリーベース
  • ページ数:4ページ
  • 難易度:中級〜上級
  • 価格:800円

(編曲者より)
 この曲は1962年に作られた童謡で、NHKの子供番組で放送されて以来広く親しまれています。5番まである詩の中では、山に雨が降り続き、そこに子熊が現れ、雨水でできた小川の流れを眺めながら、魚が来るのを待っている…子供らしい気長で可愛らしい世界が歌われており、普段せかせかと生活している私もこの曲を聞くといつもキュン…と愛おしさを感じます。
ショパンのプレリュード「雨だれ」の最初のフレーズや、ミュージカル「雨に唄えば」の主題歌など、雨がテーマの曲は付点のリズムが使われた曲が多く、この「あめふりくまのこ」も同様で、跳ねたリズムを持つメロディを歌っているうちに自然にjazzyな世界に連れていかれて、アレンジが少しドラマチックな展開になりました。
歌詞を思い浮かべながら、ぜひ笑顔で演奏してください。