先日の奈良レッスンで、ある生徒さんに劇的な変化があったので、ご紹介いたします。
生徒さんは、私の教室で最高齢のSさん。
「2つのギター」に取り組んでいるのですが、左手で小指を使わないといけない箇所が多々あります。
小指を使うのは苦手な方が、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
「指が届かない」や「他のボタンも押してしまう」とか・・・?
Sさんも、他のボタンを押してしまったり、きっちりボタンが押せないという問題がありました。
今日のSさんのレッスン
— 松原智美 accordion (@tomomimatsubara) February 14, 2018
小指を使うのが難しい箇所で、小指を届かせようと腕を下に動かしています。 pic.twitter.com/OQnoYq8bYl
小指が届かない、力が弱く感じるといった問題は、指をどうにかしようとして、腕を伸ばしてみたり肩を下げてみても解決しません。動画を観ても分かるように、左腕を動かしたり肩を下げても、結局指とボタンの距離はあまり変わらないですし、変に動くことによって動作自体が不安定になります。
結果から言ってしまうと、問題は脇の力みにあります。
ただし、それを自分で気づけるかどうかが難しいところです。
レッスンでは、まず「脇の力みを抜いてください」とお伝えしてから、問題の箇所の数小節前から演奏してもらいます。
そして、問題の箇所を弾いている瞬間にストップ。
その時、おそらく当初は脇は力んでいなかったのに、問題の箇所でキュッと力が入ってしまっていることに気づけると思います。
力んでいる場所が分かったら、今度は「(力を)入れない、入れない」と思いながら、問題の箇所を何度か練習します。
その結果、以下のような演奏になりました。(私の声が入ってしまっています。)
動画でも言ってますが、左脇の力を抜いてもらいました。
— 松原智美 accordion (@tomomimatsubara) February 14, 2018
それだけ、です。 pic.twitter.com/23pRA04ZX8
ご本人も、ビックリするぐらいスムーズに小指が使えました。
最初の動画に比べて、左腕にほとんど変化がないのが、お分かりいただけるでしょうか。
この脇の力みは、小指だけでなく全ての指に影響しています。もちろん身体の他の部分も影響していますが、力みが分かりやすい部分なので、指が動きにくいと思ったら、まず自分の左脇〜脇腹の状態を見直してみて下さい。