昨日から楽器を調律に出しているため、しばらく練習できません・・・。そこで、大多数の生徒さんが持つ小さめのボタン式アコーディオンのベルトについて考えてみました。

楽器の大きさや座奏・立奏など演奏姿勢によって、適切な背中ベルトの位置は変わります。では、まずは「座奏・膝に楽器が載る」場合から。

小さな楽器・座奏

まず楽器が小さく厚みが少ない場合、ボタンが身体に近く、特に右側が窮屈になるので、楽器は左に寄せます。
目安は楽器本体(前に飛び出している部分)の右の角が身体の中央にくるように。(写真参照)
楽器が右胸に当たっていれば、楽器は安定させられますので、そこさえクリアしていればOKです。
そして、大きな楽器同様に楽器の重さは全て左脚に載せます。肩ベルトの長さは、私の過去記事左右のベルト使い分け蛇腹の押し方を参考に調整してみてください。

そして、痩せている人や胸板の厚みが少ない人(笑)には、背中に1本ベルトを通すことをお勧めします。
このベルトの位置ですが、座奏の場合はウエスト(いわゆる、くびれる部分、おへその高さ)が、首・肩は楽になりかつ蛇腹を押した時に楽器が動かず安定する場所かな、と思います。
ここで大事なのが背中ベルトを通した後、もう一度肩ベルトの長さの調整をすること。と言うのは、背中ベルトを通すことによりベルトが背中中央に寄せられますので、最初の状態より肩ベルトを少し長くしないとベルトが引っ張られすぎてしまうからです。

小さな楽器・座奏2

小さな楽器は、身体に接する面積も少なく蛇腹を《押す》際にぐらついてしまうので、特に《押す》時は、左肩ベルトと背中ベルトが張ることを意識して蛇腹を押してください。
楽器のぐらつきもなく、肩も楽になればgood!です。
「立奏または膝に楽器が載らない場合」については、次の記事で。